あるレッスンのこと

たまにやっている「なんでもノート」
おもしろプリントが出来たら、駄菓子1個GETのやつですネ。

その時のおもしろプリントは「音符の計算」

音符と音符のたし算とか休符と休符の引き算とか・・・

答えももちろん音符で書きます

「よ~~い・・・スタート

ゆっくりゆっくり解いているAくん・・・

わからないわけではないのにゆっくり解いている・・・

「ゆっくりだったら誰でもできるんよ~」と私。

「え~~~」とAくん。

「もっと速く頭動かさな。。。曲弾いてる時は瞬間的にリズムとか判断せなあかんねんで。」と私。

「ん~~~」とAくん。

「こんな問題さらさらさら~~~~とやらな~~」と私。

おっと・・・ちょっと言いすぎたか・・・と思ったら・・・

なんとAくん、プリントの答えの欄に・・・
「さらさらさら~~~」と書いた
プププ・・・

「たしかに、さらさらさら~~~って言うたけどそうじゃなくて、
さささ~~~と書くの」と私。

するとAくん、さっきの「さらさらさら~~~」を消しゴムで消して、
さささ~~~と書いた
プププどころじゃなくガハハ

Aくんは、な~~んにも間違ってないんです。

「さらさらさら~~~」と書いてと言われたから書いただけ
「さささ~~~」と書いてと言われたから書いただけ

もう、おかしくておかしくて

2人で笑ったその後はめっちゃ速く解いていました。
もともと、難しい問題ではなかったですから。。。

というよりAくん自身、「速く解くこと」がピアノを弾くのに役立つとわかったからだと思います。

そのことをしなきゃいけない理由って、子供にとってはすごく重要なんですよね。

何でもいいからやりなさい!では強制になってしまう。
とにかく子供は強制されること、指図されることがイヤなんです。
イヤイヤながらもやる子と、納得するまで絶対やらない子。
いろいろです

大人もですよね。
だから、なるだけ説明することにしています。
そんなに言わんでもわかってるっていうくらい・・・

どうして、この練習をしなきゃいけないのか・・・
いつどこにこの指の練習が役に立つ時が来るのか・・・
なんでこの曲を弾かなくちゃダメなのか・・・

子供は、ほんとに突っ込んだ質問を投げかけてきます

私の老化現象をくいとめてくれているので、うれしいんですが


子供って、いろんなところで試しているんです。

このおばさんは、どこまで言ったら怒るのか・・・
このおばさんは、どこまでふざけたら機嫌が悪くなるのか・・・
このおばさんは、弾くのを間違っても怒らない人なのか・・・
このおばさんは、自分の言うことをわかってくれるのか・・・
このおばさんは、宿題を忘れたら怒る人なのか・・・

(このおばさんとは私のことです

大学卒業してすぐの私なら、たぶん・・・
いろんなことで不機嫌になってたんじゃないかなぁ・・・

今は自分も親になったからこそ、子供の心理を理解しようとするようになったので、笑いとばせますが

まだまだ理解しようとする努力が足りないなぁ~と反省する日々です。

間違えても、次に弾けたらいい。

次また間違えたら、また弾いたらいい。

弾けるようになるまで弾いたらいい。

それが練習です

弾けるようになるまで、何度も弾こう

それはとてもしんどいことだけど、自分がやりたいことだったら出来るはず。

誰かに言われてやるんじゃなく、自分からピアノに向かう日がきたら・・・

とてもとてもピアノが上手になっていると思います


その日が来るように、先生は毎日みんなと一緒に少しずつでも前へ前へ進んでいきますよ~